ゆの里TOP >> お水が教えてくれたこと

和歌山県橋本市神野々。
高野山麓を望む歴史のある地に天然温泉「ゆの里」と宿泊施設お水の宿「このの」があります。

ここは「金水」「銀水」「銅水」の3つの役割の異なった お水が湧き出たところ。弘法大師ゆかりの同じ土地にお水が湧き出た意味をここで働く私たちは絶えず意識しながら お客さまと接しています。

導かれるように3つのお水が「ゆの里」に。

大阪・なんば駅から南海高野線に乗って約50分。橋本駅に下車し、紀ノ川沿いに車で10分ほど走ったところに、天然温泉施設「ゆの里」とお水の宿「このの」があります。

宿泊施設の名前にもなった地名「神野々」とは、白鳳期から奈良時代にかけて隆盛を誇った「神野々廃寺跡」があるところ。現在も、高野山の修験者が行き交う霊験あらたかな場所です。

心筋梗塞で倒れた時、もう、もとのからだに戻れないだろうと医師から言われていたにもかかわらず、入院先の病室に運ばせた「ゆの里」のお湯のおかげで、見事、現場復帰を果たした重岡社長。「入院時のお風呂にゆの里のお湯を混ぜると、呼吸がみるみる楽になって、本当に癒されました」

社長の重岡寿美子は愛知県出身。嫁ぎ先である重岡家は織物工場を営む旧家で、当時は、織機をガチャンと一回動かしただけで万札がどっと入る“ガチャマン”といわれるほど好景気の時代にありました。

それなのに、重岡社長は「織物は中国が台頭し、立ち行かなくなるに違いない。これから大事になるのは健康。それには温泉施設が必要だ」と、井戸を掘ることを思い立ったのです。

地質調査の専門家からは、ここには水脈がないから「水は出ない」と断言されながらも、腕のいい掘削師を呼び寄せ、試しに50メートルだけの条件で掘り進めましたが、予期された通り、水はまったく湧く気配を見せませんでした。

掘削工事をはじめてしばらくしたある日、突如、高野山近郊を震度4の地震が襲います。

「天が私にお水をくれた」と直感した重岡社長は掘削師に頼み、急ぎバルブの水を緩めてもらいます。この地震の影響か、出ないはずの井戸からは、なんと毎分400リットルの無菌の水が湧き出てきました。

その水を利用して、秋にはめでたく念願の健康ランド「ゆの里」が開業します。昭和62年のことです。

ここから、不思議な人々が「ゆの里」を訪れるようになりました。

そのひとりが、山伏の修験者の格好をしたお客さまでした。毎日のように「ゆの里」を訪れ、時には露天風呂から高野山に向かって法螺貝を吹き、帰って行く。その姿を奇異に思っていたら、ある日、重岡社長に声をかけてきました。

「ここは高野八葉に守られた聖地。あと、3〜5年は苦労するけれど、その後は全国から癒しを求めて人が来るような大切な場所になりますから、どうかそれまでがんばってください」

そんな言葉もあって「やっぱりこの地には天然温泉が必要だ」と決心した重岡社長は、2度目の掘削に取りかかりました。

掘削をはじめて丸1年。地底1187メートルの地点で、ようやく良質で不思議な力をもつ温泉が湧き出てきました。

この温泉水を利用して、これまでの地下水だけの健康ランド「ゆの里」から天然温泉施設「ゆの里」へと広がっていきました。

天然の温泉水が湧き出た2年後の平成4年、この温泉水をスプレー式の小さなボトルに入れて「神秘の水」として、「ゆの里」の温泉施設で販売することになりました。

スプレーボトルの温泉水「神秘の水 夢」。一切使いかたも書いていないのに、お客さまの間で口コミで広まった不思議な力のあるお水です。

スプレーボトルには、「神秘の水 夢」と書かれているだけで、使用方法は一切書いていません。日常的に使っている私たちは、温泉水のよさは充分実感しているのですが、一切宣伝もせずに、ただ置いているだけなのに、来館するお客さまから、「これは有難いお水だから、使わせてもらっています」「使うたびに心地よくて」など、次々にお声を聞くようになりました。

「伝わる」ということは、本当にすごいことで、あらゆるところにスプレーして使うケア水として、こうして宣伝もしないのに、お客さまの間で使いかたまでも広まっていったのです。

その後、お水のことを聞きつけた研究者により、私たちはお水のはたらきについて、いろいろ学ぶようになりました。

これまでも、無菌の地下水に一定量の割合で加えた温泉水を、いろいろな場面で試していましたので、この2つのお水をブレンドした効果は体験済みでした。

そのひとつが、「ゆの里」のロビーに並んだ蘭の鉢。2つのお水の混合水をやることで、いつまでも花がいきいきと咲き続け、次々と花芽を増やしていくのです。長いもので、5年。花が咲き続けているようすは、ただただ驚くばかりです。

しかも、水やりは、鉢の受け皿にひたひたとたっぷり!蘭マニアが見ると、首をかしげたくなる光景ですね。

同じロビーにある水槽にいたっては、この2つのお水のブレンドの中で、一緒に住めるはずもない淡水魚と熱帯魚が仲良く同居。スイスイ泳いでいる姿も見られます。

最初に湧いた無菌の地下水と2番目のお水・温泉水は、混ぜることでまた違った力を発揮します。「ゆの里」では、この2つのお水の相性のよさから、いつしか地下水を「金水」、温泉水を「銀水」と呼ぶようになりました。

そうして、記念すべき平成7年7月7日。2つのお水「金水」と「銀水」をブレンドしたミネラルウォーター「月のしずく」が誕生します。

無菌の地下水「金水」と温泉水「銀水」をブレンドした水がミネラルウォーター「月のしずく」。理学博士・松下和弘教授の自著『ミネラルウォーター完全ガイド』では、最高ランクの5つ星に認定。ゆの里」「このの」の全館で自由に飲んでいただけるようにしています。

このペットボトルに入った「月のしずく」は、その後、全国のお客さまのもとへ届けられるようになり、無名だった「ゆの里」を知っていただくきっかけになったお水です。

天然温泉「銀水」が湧き出て、いろいろなお風呂が楽しめる施設が「ゆの里」に増えると、遠方から通ってくるお客さまも目立つようになりました。  お客さまの中には、わざわざ大阪に宿をとり、電車に揺られて往復2時間以上もかけて毎日通っていらっしゃる方も現れました。

「ゆの里」に泊まるスペースがあったら、もっとくつろいでいただけるのに。そんな思いもあり、平成15年、「ゆの里」のとなりに宿泊施設「このの」をつくりました。

「このの」では、この地に3番目に湧き出た「銅水」が加わった温泉にも入っていただけます。

お水には「意志がある」。
だから、その方向を間違えないように。

スプレー式の「神秘の水 夢」を絶えず手元に置く重岡専務。
「お水に鍛えられたという意識が自分の中に強くあって、これからは、3つのお水が自由に働けるように、さまざまなことを具体化していきたいですね」。伝えることの意味を、いちばん感じている人です。

大学在学中から「ゆの里」の仕事に就いた重岡昌吾専務は、これまで、来館する多くのお客さまに、お水のことを話してきました。

観光地である高野山にいらっしゃる団体の方や、お水のことを聞きつけて「ゆの里」を訪れる方など、お客さまはさまざま。中には水の研究をされている専門分野の方もいらっしゃいますが、重岡専務の話のトーンが変わることはありません。

「自分が今まで経験してきたことや、お水を通して学んできたことを、ただお伝えしているだけです。昔は成分が重要と思っていましたが、今はそれだけではないということを、すごく実感していますね」

平成23年、ある大学が手をあげ、「ゆの里」と共同でお水の研究をはじめました。これまで、「おかげの水」や「不思議な水」と現象が先にあらわれていた3つのお水が、アカデミックな場で検証されるようになったのです。

あるスピリチュアルな方が「ゆの里」のお水を意識してつくったというバッキ—ボール。水分子が見事につながって、科学者でもないまったくの素人がつくったものとして、海外の研究者を驚かせました。

そして、平成24年には、海外の研究者も来館して、「ゆの里」のお水を取り巻く環境が整ってきました。

「3つのお水には、それぞれの特徴があります。でもそのはたらきは、何かとの関係性において見えてくるようなものだと感じています。だからお水に関わる人の存在、人の水への関わり方もすごく大事だと思うのです。これからも、どんな人がこのお水に関わって、お水のベクトルが動くのか、ワクワクします。

お水が向かうところに意志や目的のようなものを感じるので、その方向を間違えないようにしたいと思っています」

「ゆの里」のお水のことは、これまで外に向けて宣伝は一切してきませんでした。多くの方は、実際にここまで足を運んで、「ゆの里」のお湯に入り、食事をし、お水のよさを実感して帰っていかれました。

これからも、声高かにお水のよさを宣伝することはなく、全国のお客さまがお水を通して何かを感じ、「ゆの里」でくつろいでいただけたら、それで十分だと思っています。

お水を通して お客さまへ伝えたいこと。

温泉施設「ゆの里」・お水の宿「このの」で働く私たちの多くは、お水とのご縁を強く感じて集まってきたものです。

「月のしずく」や「神秘の水 夢」を担当する統括部長の小西庸雄は、私たちの中でも一番お水に取り組む姿勢を自ら問うている男です。

「銀水は毎日、スプレーボトルに充填されていますが、お水の管理や検査をさせてもらっている者としては、非常に大きな責任を感じますね。自分のその日の気持ちが微妙にお水に反映するのです。

だから、自分に悩みがあったり、気持ちがざわついたりしたときは、なんとなくお水に近づくのが申し訳なく思います。できるだけふだんから、冷静な自分でいられるように心がけているというか……。

以前はこのお水で多くの方が健康になったと聞いていたので、お水を充填するときに、これから使う人たちの健康を願ったり、思いをどう入れたらいいんだろうかと悩んでいましたが、いまは、なんていうか、まったく“無”になって向かいたい。それしかないですね」

「金水」を充填する統括部長の小西庸雄。無菌の地下水「金水」は、平成6年から、お湯に入った方限定で無料でお分けしています。写真のように大型のタンクで取りにいらっしゃる方で、いつもいっぱい。左上の松尾久は、フロントの責任者としてお客さまの信頼も厚い。

小西部長は、重岡専務とは小学校からの幼馴染。まわりからはいつも目立っていたガキ大将的存在。病弱だった専務とはまったく性格も反対なのに、ふたりは子どものころから、大の仲良しでした。

高校・大学と進路は違っても「昌くん(専務の愛称)は、僕が守らなあかん」と思っていたそうです。それがいまでは「いつも専務に助けてもらっています(笑)。専務も社長も僕にとっては、本当に大きな存在。とくに、社長は、お水そのものです」

担当するお水の取り扱いが悪くて、お水が白濁することがありました。重岡社長から、お水に対する意識の低さを指摘され、翌日、頭を丸めて出直したという小西部長の逸話が残っています。

いまでは重岡専務の右腕的存在。「ゆの里」には欠かせないひとりです。

「ゆの里」には、小西部長を含め、地元出身の社員が多くいます。お水の宿「このの」の客室をまとめているのは、フロントの松尾久。高校生のアルバイトから「ゆの里」の社員になった生え抜きです。

「このの」のロビーには、お客さまの声をファイルしたブックが何冊も。一切の広告宣伝をせずにきましたが、今があるのは、すべて、こんなお客さまの声に支えられたからです。

観光名所である高野山参拝の宿泊施設として、お客さまの旅のお手伝いをしたり、湯治目的で連泊を希望されるお客さまのお世話をしたり、温泉施設「ゆの里」とは、また違ったもてなしが求められます。

「アルバイト当時は、ゆの里の食堂担当でした。ずっと接客を担当させてもらって、お客さまの“よかったよ”の一言を大事にしてきました。田舎なのであまり同業の交流会などはありませんが、本屋に行ってサービス業の書籍を読んで勉強したり、絶えず世の中のことは意識しています。

お水は自分の中では欠かせない存在。家族には使うことを強いていないのに、看護師をしている家内もいつのまにか手放せなくなっています。

ここは田舎で何もないのですが、それがいいところ。とにかく、お水に恥じない仕事ができればと思っています」

宿泊者リストの管理からレストラン「ラ・フォンテ」のサービスまで、フロント仲間4人で切り盛りしています。

「ゆの里」のお湯は、開業当初から、肌に悩みがある方に好評でした。

重岡専務の姉である安倍善子は、入浴後のスキンケアアドバイスから、自社オリジナルの化粧品開発に携わってきたひとりです。

安倍善子が手にしているのが、ゆの里由来のオリジナル化粧品。モニターはすべてお客さま。「肌の悩みから解放された」と言う声が口コミになって、どこにもないやさしい化粧品に仕上がりました。「ゆの里」のフロント担当の佐古浩人も、アトピーだったというのがウソのようなツルツル肌に。「体験者だから言えるお水のすごさを伝えたいですね」。

「お湯に入ってくださったお客さまに、無料でスキンケアをしています。週末は午前中で予約の整理券がなくなるほど人気です。化粧品の使い方というより、まず、お水の説明をさせてもらうことが多いですね。

温泉に入ってアトピー肌の方が回復されるのを見ると、いかにメンタルな部分が大事かがわかってきます。エステの資格はもちろん持っていますが、技術的なことより、どれだけお客さまの声に耳が傾けられるか」

オリジナル化粧品はすべて、ここのお水が使われています。

「これは効きますという謳い文句で、世の中“攻めの化粧品”ばかり。うちのは、人に寄り添うやさしい化粧品でありたいのです」

お水のよさは、肌にいちばん届いてくる。子どものころから悩まされ続けたアトピー肌を治したくて、社員になった「ゆの里」のフロント担当・佐古浩人は、たぶん、そんな方たちの代表ではないでしょうか。

「高校生になってとくにひどくなって、いろいろな薬を塗っても治りませんでした。それがゆの里の神秘の水を使ったら、そのあとがかゆくない。とてもリラックスできたのを覚えています。僕自身が本当に実感しているので、お水のよさは、本音でお話しできますね」

3つ目に湧き出たお水「銅水」。“結びの水”といわれるほど、ほかとのつながりを非常に強く持ちます。お水の宿「このの」には、宿泊者だけが入れる「銅水」入りのお風呂があります。

もう、お気づきだと思いますが、私たちは、「ゆの里」に湧き出た水に対して「お水」と呼んできました。「お水に恥じない」「お水が引き上げてくれる」「お水が見守る」など、それぞれの体験は異なりますが、すべての行動指針を「お水」においています。

「お水」があるから、自分たちの仕事があると、日々痛感しているのです。

健康に食は欠かせないから「ゆの里ファーム」をつくりました。

料理長の松田保男。「ゆの里ファーム」の有機野菜を生かす料理はもちろんですが、大阪中央市場から毎日入る新鮮な魚介類とブランド牛も、自慢のひとつ。「何度食べてもおいしくて、飽きない料理」と呼ばれるのは、素材とお水の絶妙のバランスからだと思います。

いろいろなお湯が楽しめる天然温泉「ゆの里」とお水の宿「このの」には、それぞれ自慢のレストランがあります。

レストランで使う調理の水はすべてに、無菌の地下水「金水」とミネラルウォーター「月のしずく」を使い分けています。

平成14年1500坪の土地を「ゆの里ファーム」として、レストランで使用する野菜を自分たちで作り始めました。

「ゆの里」の調理場を任されている料理長・高澤明の専門は和食。趣向を凝らした板長の腕をかわれながらも、「有機野菜をちゃんと生かした料理」をこころがけています。

「本来、料理屋の世界では、野菜の下処理は専門の業者に任せることが多いのですが、ここでは野菜の下処理から仕事が始まります。しかも、量がたくさんできるときには、山のようになりますからね(笑)。

添加物は一切使わない。ここのお水を使うと、アクが少なく、味もしつこくないのです。個人のお客さまから家族連れ、団体の予約と、客層も年齢もさまざま。非常にやりがいがありますね」

「ゆの里」の食事スペースは3階と4階。宴会場も個室もあり、本格的な会席からお好み焼きなどカジュアルな料理まで、いろいろな方にご利用いただけます。

お水の宿「このの」のレストランはイタリア料理が主体。

「このの」のレストラン「ラ・フォンテ」の料理長・上中智幸。ランチから本格的なディナーまで、素材の味を最大限に引き出しながら、バラエティ豊かなメニューを提案。もちろん、パンもデザートも自家製。このランチを目当てに遠方からのお客さまも。

料理長の上中智幸がこだわるのは、ここでもシンプルな素材の旨みを生かした料理です。

「何を食べたか、しっかりわかる料理を出しています。お水は、パスタをゆでるときは金水。月のしずくでは、塩分バランスがくずれてしまうのです。珈琲や紅茶も2つのお水で味が変わる。使い分けるとおもしろいですよ」

ふぐの免許も持っているというユニークな上中シェフ。これからは、「ゆの里」の本館と協力して、新しいメニューに取り組みます。

調理部門にはもうひとり、欠かせない人物がいます。顧問の松田保男です。旅行会社による団体ツアーの食事評価で、「ゆの里」の料理が満点近い高得点を上げるなど、高い評価がいただけるまでスタッフを束ねてきたのが松田の存在です。

関西では知る人ぞ知る、名料理人。「ゆの里」に入社して12年になります。

「料理はチームプレー。自分だけがいちばんと、我が強い性格ではダメなのですね。ゆの里のお水は、料理人の目から見てもすごいお水。だからこそ、料理部門だけでメニューを考えるのではなく、会社全体でお客さまのことを考えながら、取り組みたいですね」

「ゆの里ファーム」でできる野菜の種類も年々広がり、ますます、料理に幅がでてきました。そして、平成20年、専門家のアドバイスをもらいながら、さらに前進。水耕栽培の開始です。

「ゆの里ファーム」は、葉物からトマト、かぼちゃ、玉葱、大根など、季節の有機野菜がたくさん。専任の若いスタッフが、お水のことを勉強しながら、「ゆの里」ならではの土づくりに取り組んでいます。ジャムや玉葱ドレッシングなど、売店で販売できるものも生まれました。

「ゆの里」では、水耕栽培も有機農法。この話をすると、多くの方が「水耕栽培で有機農法は不可能では?」とおっしゃいます。

有機農法とは、地中の微生物が有機物を分解し、その物質を植物が吸収して育つもの。土を使わず、無菌に近い状態が求められる水耕栽培での有機農法はありえないというのが、その理由です。

でも、「ゆの里」では実現しました。使うお水は「金水」と「銀水」。ぜひ、一度、青々と茂る私たちの温室を見に来てください。作物がいきいきと、ここちよい環境で育っているようすをご案内します。

一つずつ、「ゆの里」のお水がオリジナル商品として生まれていく。

“ゆの里じるし”のお土産も充実。写真の備前焼は陶芸家が「神秘の水 夢」を土に練りこんで焼いた「神水焼」。お水を加えることでさらに遠赤外線が増し、入れた料理がまろやかになります。「ゆの里」では、この器を使ったコース料理も提供しています。

「月のしずく」は無菌の地下水「金水」と、地底1187メートルから湧き出る温泉水「銀水」をブレンドしたミネラルウォーターだとご紹介してきましたが、単に飲料水として飲むだけではなく、加工食品の分野でもこのお水を使いたいという方が増えてきました。

「ゆの里」でも、すでに豆乳ヨーグルトやジャム、梅干、ドレッシングなど保存食を作り始めました。売店で取り扱っている数種のパンは、地元の著名なパン職人の手によるもの。従来のパン生地よりしっとり感が長持ちするなど、連日売り切れる人気商品です。

ほかにも高野山名物のごま豆腐やこんにゃく、無農薬大豆を使った豆腐、お菓子など、お水が取り持つ食の輪はどんどん広がる気配です。

食品以外でも、ゆの里由来の化粧品や入浴剤など、お客さまのご要望で自社オリジナルの商品開発も増えてきました。

お水を理解してくださる生産者やメーカーさんが、こうして少しずつ増えて「ゆの里」を訪れるお客さまに、商品を通してお水のことを広めることができるのは、本当にうれしいことです。

社長の重岡寿美子が、これからは健康の時代がやってくる。ここが多くの方の癒しの場になればと、温泉施設「ゆの里」をつくることを決意したのが53歳のとき。

「ゆの里」の本館はタイプの違う温泉が10か所。お食事は、個室や宴会場など人数や目的にあわせて選べます。4階には「月のしずく」がミスト状に噴霧されるリラックスルームも完備。温泉療法で名高いヨーロッパで手に入れたリクライニング式の椅子を配置しています。人気のこの椅子は、お水の宿「このの」にもありますよ。(写真左)

それから、お水の宿「このの」ができ、有機栽培の野菜をつくる「ゆの里ファーム」ができ、多くのお客さまが和歌山のこの地に全国から足を運んでくださるようになりました。

平成24年秋。「ゆの里」はおかげさまで25周年を迎えました。

重岡寿美子が予期したように、現在はアトピーやアレルギー、生活習慣病などの要因として「食の安全性」が問われ、健康は自分で守り維持する時代になりました。

その大きな役割のひとつに、お水の存在はますます欠かせなくなったように思います。

「金水」「銀水」「銅水」という3つの役割が異なったお水が、同じ場所に涌く意味をかみしめながら、これからもお水の番人として「ゆの里」から発信していきたいと思います。

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