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【8】「月のしずく」を充填しているサカイキャニング(株)さんは 世界最高レベルの食品安全基準で生産しています。

充填された「月のしずく」が次々と流れていきます。

 「月のしずく」のペットボトル充填を行っているサカイキャニング(株)さんは、徹底した衛生管理と独自のソフトハンドリングによる生産ラインによって、他に類を見ない丁寧な商品づくりを、続けておられます。
 同社は、大手に引けを取らない商品開発能力を生かしつつ、あくまで黒子に徹する事をモットーに、発注元である飲料メーカーのレシピを改良して逆提案するなど、コーヒー、お茶をはじめとした数多くの清涼飲料水の開発に携わってこられました。その実績とユニークな経営方針が注目され、今年の一月にNHK大阪の経済情報番組「ビジネス新伝説 ルソンの壺」に取り上げられたので、ご覧になった方もおられるのではないでしょうか。
 この度、世界最高水準の食品安全基準FSSC
22000を取得。充填室も二重構造に変更して、より信頼性が高まったサカイキャニング(株)高野山麓かつらぎ工場へ取材に伺いました。

徹底した衛生管理

 まず、「月のしずく」の充填ラインの見学をさせていただきました。工場へ入るには白衣・衛生帽の着用はもちろん、携帯電話や腕時計、ピアスなどのアクセサリーもすべてはずさなければなりません。お手洗いを使用すると、出る時に手を消毒して初めて自動ドアが開くという徹底ぶりです。クリーンルームの工場へ入るには、入口に設けられたエアシャワー室で一人ずつ清浄空気が吹き付けられ、埃などが除去されます。各工程へ続く部屋は奥へ行くほど与圧がかけられていて、外気の流入を防止しており、工場内の空気はフィルターを通して取り入れることで、虫はおろか目に見えない小さな埃まで工場内に持ち込まない構造になっているそうです。

2重3重の殺菌システム

 ペットボトルのキャップが充填室に送られるラインを見せていただきました。キャップはエアーで搬送され、パルスビームという光のエネルギーで殺菌されていきます。「ゆの里」から運び込まれた「月のしずく」はタンクから充填室に入る前に加熱殺菌され、二重構造になった無菌状態の充填室内でボトルの殺菌・洗浄と充填、キャップ締めされて、ラインに出て来ます。その後、一旦ボトルを横向きにすることで、熱くなったお水自身でキャップの内側がもう一度殺菌されます。(転倒殺菌)

逆転の発想から生まれたラベル装着

ラベル装着の様子。まるでメリーゴーラウンドのようです。

 その後、冷却されたボトルに、いよいよ私達の見慣れた「月のしずく」のラベルが装着されていきます。この工程は、ライン上に流れてくるボトルにロボットが次々に上からラベルをかぶせていくのが普通ですが、同社のラインでは、ラベルを広げて待っているところに下から上に向かってボトルが差し込まれるという独自の動きをしています。その理由について阪井哲也社長は、「上からかぶせる方法だと、装着時にラベルが少し動いたりして商品名の位置が微妙にずれることを防ぐため」と語り、商品に対する細やかな姿勢と心配りが感じられました。また、「商売も下がるより上がる方がいい」と、縁起を担いだともおっしゃいます。

徹底した衛生管理とチェック体制

キャップの検査。全データが記録されます。

 工場内は、基本的に無人で動いていますが、ラインの途中には、何度も検査機器を通過する工程があり、検査内容はモニターにリアルタイムで送られ、常に管理されています。また、検査データの全履歴を残すことで、問題が起きた時には過去にさかのぼって検証するなどの厳しいチェック体制がとられています。しかし、決して機械任せにするのではなく、目視によるチェックや、ランダムな抜き取り検査も怠りません。その際、一度手で触った商品は、ラインに戻さないという徹底した衛生管理など、お客さんの口に入るものだからと、安全性には万全を期しています。

豆腐を扱うようなソフトハンドリングで

 『「月のしずく」の発売以来、18年間充填をさせてもらっていますが、当初は通常では考えられない現象が度々起こりました。それらは、「ゆの里」の水以外では、経験したことがない不思議なことばかりでした。そして試行錯誤を続けるうち、水に衝撃を与えたり充填の速度を上げると、水の状態に変化がおきたり充填がスムーズにできなかったりすることが分かって来たのです。そこで九年前、このかつらぎ工場を建てる時に、できるだけ、商品を優しく扱うラインにしようと決め、〝豆腐を扱うようなソフトなラインづくり〟を目指して機械メーカーと現在の生産ラインを開発しました。ですから、ほとんどの機械はメーカーにとっても一号機です』と阪井社長。
 同社のラインでは、決して急ブレーキや急発進はしないように制御されていて、箱詰めに向かうボトルも、止まる事なく列を作りながら、ぶつかりあう事もせずに進んで行き、段ボールも優しくかぶせられます。そして、箱詰めされた商品を積付けるロボットは、箱を受け取る瞬間に少し後退することで衝撃を吸収し、持ち上げる時にはショックを与えないように、吸盤で吸い付けて移動させます。空中では世界最速レベルのスピードで移動しますが、降ろす時には、わずかな距離でも上から落とすのではなく、そっと降ろされます。その上、「月のしずく」の充填の際は、他の商品よりさらにラインのスピードを落としているそうで、「ゆの里」のお水をいかに大切に扱っているかが良く分かりました。