ゆの里TOP >> コラム「【1】金・銀・銅のバランスが大切なのはお水も音楽も同じです。」

【1】金・銀・銅のバランスが大切なのはお水も音楽も同じです。

 今回の人・水・出会いは音楽家のご夫妻、高橋成典さんと奥様の曜子さんをご紹介します。成典さんは大阪フィルハーモニー交響楽団で34年間主席フルート奏者を務められた経歴をお持ちで、現在は全国各地で演奏活動を続ける傍ら、後身の指導や音楽を通した文化振興活動にあたっておられます。奥様の曜子さんはピアノ演奏、作曲・編曲の他、雅楽の研究で知られ、日本的な作品、邦楽曲を数多く手がけられています。ご夫妻は、揃って「ゆの里」がお気に入りとお聞きし、お二人の活動拠点として、立地・音響にこだわり抜いて自ら建設された奈良市の黒髪山音楽ホールへお訪ねして、「ゆの里」との関わりについてお話を伺いました。

「ゆの里」との出会いについて教えてください

(曜子さん) 三〜四年前だったと思いますが、友達に誘われて行きました。最初は温泉好きの主人には秘密にして、友達と先に「ゆの里」に行き、主人には場所だけ伝えて、ちょっとしたサプライズ計画をしたんです。
(成典さん) 私は、お水の事も温泉の話も全然聞いてなかったんです。それで行ったら、お友達と家内が現れて「ここのお風呂とっても素敵なのよ」と言われました。
(曜子さん)それと、もう一人「ゆの里」と親しくされている方とお付き合いがあって、何年も前に「ゆの里」のことを聞いていて、それがどこか心に残っていたので、誘われた時にすぐに行く気になったんです。

「ゆの里」のお水と温泉の印象は?

(成典さん) まず温泉に入る前に、「月のしずく」を何杯も飲みました。とにかく美味しくて、飲みやすいというか身体が求めているというか、給水機の前でみんなを待たせちゃうくらい飲んで、お風呂から出てきてまた飲んで。まわりに気が引けるくらいでしたね(笑)。
 僕は温泉好きで全国の色んな温泉に行きましたけど、「ゆの里」のお湯は全然違いました。最初にお湯に浸かった瞬間から、何かこう、お湯の方から自分の体を包んでくれる感じでスーッと身体に入っていきましたね。僕はものすごくお風呂が好きだから長湯するんですが、まったく湯疲れがしませんでした。
(曜子さん)私はあんまりお風呂が好きじゃなかったんです。でも、今ではお風呂が好きな人間になりました。「ゆの里」のお水も飲んでいますし、化粧品も使って身体が変わってきたからだと思いますけれども、それまでは曲を書く時に悩んだりして、すごい毒素を自分の中に溜めてたと思うんです。それで一番最初にお風呂に入った時には水にあたったというか、具合が悪くなりました。身体が弾き返されたような、好転反応と同じような事が起きたんじゃないかと思っています。だけど、「ゆの里」一階のお魚とか蘭の花がある場所は極楽みたいに思いましたね。お水はクセがなくて美味しかったです。お料理の出汁でもお水の違いが良く分かりました。野菜もとても美味しかったです。
(成典さん)彼女は、食べ物、飲み物にはものすごくうるさいんですが、その時は美味しい、美味しいって残さず全部食べてましたね。

ご主人は昨年、大変な手術をされたとか

(成典さん) 去年の7月、脊柱管狭窄症のため入院し、手術を受ける事になりました。ところが、私は8月24日、重岡社長の喜寿のお祝いに「このの」で演奏会をする予定が決まっていましたので、何とか手術を早めてもらえるようお願いしました。手術は八月二日に決まり、普通なら八月いっぱいは入院だけれども、演奏会までには何としても治そうと手術が終わった翌日からリハビリを始め、一日も早く退院できるようにと病院中歩き回りました。入院中は「ゆの里」からお水をたくさん送ってもらって、毎日飲み続けました。大変な手術だったということは事実なんですが、主治医もびっくりするほど経過が良かったのは、お水のお陰だと思っています。それで22日の朝に退院して、すぐ23日に「ゆの里」に行ってお風呂に浸かって体を柔らかくして、翌日の演奏会に備えました。

「ゆの里」と音楽についてお聞かせください

(成典さん)我々演奏家にとって、日本はどこに行っても、いい演奏会場がない国なんです。東京、大阪でも数カ所しかない位です。ところが「ゆの里」「このの」では音楽用の施設ではないのにも関わらず、いつも同じように音が響くんですよね。それは不思議に思います。「ゆの里」一階の蘭のある所でも演奏させてもらいましたが、水槽はあるし、花は年中水に浸してある。普通だったらそんな湿気のある部屋で、いい音を響かせるなんて考えられません。立派につくったホテルの宴会場よりはるかにいいですね。
(曜子さん)「ゆの里」には金・銀・銅の三つのお水がありますが、その三つが同じ場所に存在するということが、その土地を理想の場にしてると思うんですね。音楽もそうですけどやっぱりバランスだと思うんです。どれかが一つ優れていてもダメ。私はお水に限らず、この三つは必須の物だと思っています。演奏家の立場で言うと銀は日々の錬磨・基本、軸になるもので、金はステージで放つ輝き、銅は、お客さんや曲を作った人、曲で表す内容という、自分以外の物と繋がりですね。そういう繋がりというのは、西洋より日本に元からあった精神だと思います。自分をなくすという、華道、茶道、武道等「道」の精神ですね。だけど今の教育は金と銀だけのような気がします。まろやかな「銅」=「道」の教えがあって次にいけるのです。
 楽器にも金のフルートと銀のフルートがあって、金のフルートは音も華やかで、若い人はみんなすぐに金の楽器を持ちたがります。ところが銀のフルートは、フルートとはこういう楽器だっていう、一つの基本形で、金と銀それぞれの音色に特長、役割があるんです。
 10月27日の「ゆの里」での開業25周年記念演奏会では曲調によって金・銀二つのフルートを使い分けますので音色を聞き比べてみてください。私はシンセサイザーで水のしずくの音を出してみようかと考えています。そして、共演者の田島和枝さんの笙という日本の伝統的な楽器の美しい和音を是非聞いてもらいたいです。
(成典さん)「ゆの里」に行くと、お湯がいい、お水がいい、というだけじゃなくて社長さん、専務さん、スタッフの皆さんに出会うのが、楽しみなんですよ。そして専務さんや社長さんの色んなお話からも、また再度忘れてはいけない物をいつも引き出してもらいながら、帰ってきて演奏活動ができることがとても嬉しいんです。
 私は、ここのホールを建てることができたこの土地は、自分の力で得られたんじゃないっていつも言うんです。神様から与えられた土地、宝物だと思って、ここで本当に地域に貢献できるような仕事をしていかなかったら罰が当たるねといつも話しています。心の原点は、音楽・健康・ビオトープ(生物多様性を持つ自然環境)、その三つを柱にしながら二人でここを拠点にして演奏活動を続けていきたいと思っています。
●お忙しい中、本当にありがとうございました。
取材/「ゆの里友の会」

高橋成典(たかはし しげのり)氏 プロフィール

1934年
東京中目黒生まれ。
1953年
国立音楽大学付属高校を卒業し同年東京芸術大学器楽科入学。
1956年
東京交響楽団に入団。
1957年
東京芸大卒業。
1960年
大阪フィルハーモニー交響楽団に首席フルート奏者として入団、
1994年まで首席を務める。
その間1967〜68年ベルリンフィル首席奏者カール-ハインツ・ツェラー教授の招きでベルリン国立音楽大学に留学。
1980年文化庁特別派遣芸術家在外研修員として、再びドイツで研鑽を重ね、ツェラー教授と、シュツットガルトのクラウス・ショッホ教授に師事。
 摂津市の要請により、摂津市リトルカメリアコンク−ルを設立し、日下部吉彦氏の要望により東条の秋「日本木管コンク−ル」も設立した。
その他日本管打楽器コンク−ル、神戸国際コンク−ル、日本国際フル−トコンク−ル「びわ湖」、第44回マリア・カナルス国際音楽コンク−ル(スペイン・バルセロナ)など国内外の審査委員。
日本フル−ト協会常任理事。
茨木市音楽芸術協会会長を経て、茨木市文化振興財団理事。
若い芽を育てる会「音楽舎」主宰。